郷土史料館1階企画展示室にて特別展「長楽寺の至宝」展を開催しています。(終了しました)
平成30年12月2日(日)まで
慶松山長楽寺(おおい町大島)の創建年代は定かではありませんが、室町時代中期、僧 賢海により中興、六坊を擁した大寺となり繁栄しました。その後は、天文年中(1532~1555)に賊兵に襲われ衰退、江戸時代初期に僧 栄住と小浜藩主 酒井家により再興されましたが、現在では阿弥陀堂一棟と本尊などが残るのみとなっています。
本尊の木造阿弥陀如来坐像(重要文化財)は平安時代の作で、丈六の大像でありおおい町内で最も大きな彫刻仏です。また、同時代に制作された木造多聞天立像(重要文化財)や木造延命地蔵尊像(おおい町指定有形文化財)など多数の彫刻物を有しており、大島半島を代表する寺院です。
これまで文化財収蔵庫に安置されていましたが、昨年からの改修工事に伴い、工事期間中、当館で展示しています。今回の特別展では、長楽寺が所蔵する文化財を一堂に展示し、長楽寺の歴史についてご紹介します。